労働関係

セクハラにあった場合の対処法

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「触っても減るもんじゃない」等の言葉を聞いたことがある人もいると思うがこれは完全に間違いである。私自身弁護士であるものから職場で実際にセクハラにあった経験があるが、性的意図で触られた場合は人間の尊厳を蹂躙される感覚がある。単純にお遊びで触られるという感覚とは全く違ったものであったことを鮮明に覚えている。今このページをご覧頂いてる方の中にはセクハラにあっている方もいると思う。そのような方のために対処法を書きたいと思う。

➀まず、セクハラをしている方は、被害者が極めて精神的に不快に思っていることに気づいていないケースが多い、特に立場を利用したセクハラの場合、被害者は立場上不快感を露骨に現すということが難しいためこのようなことが起こりやすい。従って、まずは加害者に露骨に不快感を態度に表すか、或いは弁護士、上司に相談する等の発言を試してみて頂きたい。

➀の対応でもセクハラが止まらない場合には、証拠をとることに全力を注いで頂きたい。セクハラは突然行われる場合が多く、証拠の収集は困難を極めるが(私も証拠の収集は相当困難であった)残念ながら証拠がないと被害者の主張は認められないことが多く、加害者に対する脅威にもならないので、とにかく証拠の収集は徹底して頂きたい。メール、電話等によるセクハラの場合は証拠の収集は容易であるが、突発的にお尻を触る等の場合は困難を極める。お勧めの方法としては、録音機を稼働させた状態にしておき、触られた瞬間に「〇〇さん、お尻を触りましたよね、立派なセクハラですよ」などと発言をし、その発言を録音しておくことである。突然このような発言をされた場合は、その場で認めるか沈黙するかのどちらかになるパターンがほとんどであろうと思う。戦うには絶対に証拠が必要であることを肝に銘じておいていただきたい。

③そして証拠がとれた後は、実際に社長或いは弁護士に相談してみて欲しい。社長に相談した場合、社長がセクハラの事実を知っていて見過ごした場合使用者責任が問われるので、誠実に対処することが多いと思う。ただこの場合金銭的な補償はが得られることは少ないのではないかと思う。慰謝料で償って欲しいという場合弁護士に相談して欲しい。セクハラの場合の裁判で認定される慰謝料の相場は実体験からも低く感じるケースが多いが、弁護士によっては交渉において相場よりも多額の慰謝料を獲得することは十分に可能である。

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